4 月 23 2008
Cajaとは何か
OpenSocial周りの調査をしていると、Cajaという言葉に遭遇します。セキュアなJavaScriptを実現するもの、ということだけ分かっていたのですが、詳細を調べてみました。
クロスサイトスクリプティングとブログパーツ
gooやlivedoor、fc2などのホスティングを含めたブログサービスを使ったことのある方はご存知と思いますが、サービスによってブログパーツが貼れるもの、貼れないもの、一部だけ許可しているものがあります。なぜでしょうか?
Cookieには同一ドメインから実行されたスクリプトしか参照できないという特徴があります。これを利用して、Cookieをセッション情報や閲覧履歴の保存場所として活用しているサービスは少なくありません。上記ブログサービスがブログパーツを許可しないのは、これらの情報を悪意のあるJavaScriptから守るためです。逆に言うと、同一ドメイン上でJavaScriptが実行できれば、そのセッション情報や閲覧履歴を盗むことができてしまいます。これをXSS(クロスサイトスクリプティング)と言います。
XSSが発生するのは、投稿フォームを使って、そのドメイン上のページにJavaScriptを埋め込み、実行できるケースが挙げられますが、ブログパーツが貼れること自体もJavaScriptが埋め込めるという意味では同じであり、まともに作られたサイトであれば、まずこういったことは出来ません。
とはいえ、実際にブログパーツを貼付けることができるブログは存在しますし、セキュリティの問題を回避しつつこれを実現するためのアプローチがいくつか存在します。
JavaScriptを貼付けるためのアプローチ
ドメインを分ける
ブログを表示するドメインをセッション情報等のクリティカルなCookieを保存していないものにしてしまいます。盗むものがなければ、泥棒が入ったところで何も困ることはありません。このアプローチをとっているものにはlivedoorブログが挙げられます。
安全性の確認できたJavaScriptのみ許可する
サービス提供者が安全なブログパーツのリストを作り、ブログ管理者がそこから選ぶ、というアプローチです。ブログパーツの選択肢が狭くなるためユーザーには好まれませんが、全く貼れないよりはよいはず。gooブログやはてなダイアリがこのアプローチをとっています。
iframeで表示する
iframe内に別ドメインで表示してしまえば、上記「ドメインを分ける」と同様に扱うことができます。このアプローチを取っているものにiGoogleが挙げられます。iGoogleはブログではありませんが、ブログパーツ=ガジェットと捉えれば同じ問題を扱っていると言えます。
JavaScriptの危険な部分を無力化する
サーバーがJavaScriptを出力する前に危険な部分を書き換え、無力化してしまいます。このアプローチをとっているブログがあるか知りませんが、やり方としては誰でも思いつくのではないでしょうか。ただ、これを実現するためには膨大な労力と知識が必要となります。これがオープンソースで存在しているとすれば、どんなに素晴らしいでしょう。そして、これを実現することができるのが今回紹介する、Cajaです。
Cajaで実現できること
Cajaはカハと読みます。CajaはGoogleのオープンソースプロジェクトの名前で、これを使うことで、同一ドメイン上のページに安全に外部のJavaScriptを貼付けることが可能になります。
開発に当たってCajaを使って防がれるべきとされた攻撃方法の一覧
どこでCajaを使うのか
CajaはOpenSocialコンテナ上での利用を想定して作られているようです。Caja紹介(日本語訳)の説明も、Shindigでアプリケーションを利用することが前提となっており、Cajaを使ってガジェットをインラインで表示した方がパフォーマンスが向上する旨が記載されています。
Cajaの形態
実はここがまだ調べきれていない部分なのですが、どうやらJavaによるサーバーサイドでのリライトと、JavaScriptのライブラリで構成されている、ぽいです。この辺はもう少し調べる必要がありそうです。
何か他に情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらぜひ、教えてください。

