6 月 20 2008

FriendConnectから垣間見える未来のソーシャルウェブ

今更ですが、先日サンフランシスコで開かれたGoogle I/Oに参加してきました。

その中でも特に印象に残ったのが、PlaxoのJoseph Smarr氏によるOpenSocial, OpenID, and OAuth: Oh My!というセッション。僕が見たセッションの中ではダントツの人気で、部屋に用意された椅子はもちろん、立ち見で人が溢れ返るほどの盛況ぶり。

内容は、ソーシャルウェブの未来について。現在はOpenSocialというソーシャルグラフを所有するサービスに閉じた世界が中心となりつつありますが、少し未来のウェブはOpenSocial, OpenID, OAuth, PortableContacts等の技術によって、よりグローバルな意味でのソーシャル化が図れるようになる、というものです。

詳細はGoogle Codeにビデオとスライドがアップされていますので、ご覧ください。かなり早口ですが、大変面白い内容です。

OpenSocialとFriendConnectの持つ意味

OpenSocialにはv0.7まで、JavaScriptのAPIしか存在していませんでした。これはOpenSocialコンテナにとっては外部サービスからガジェットとしてアプリケーションを追加してもらい、そのOpenSocialコンテナが持つソーシャルグラフに閉じた形で利用されるものでした。アプリケーション開発者はOpenSocialのJavaScript APIを使い、ガジェットが置かれているコンテナサイトの友達リストを取得し、そこでアプリケーションを動かすことができます。もちろん、ガジェットを自分のサービスドメイン上でホスティングすることも可能ですが、ガジェットはコンテナ上でしか動作せず、友達リストを外部サービスとしてインポートしたりといったことも不可能で、実質的に囲い込みサービスしか生まれないものと言えたでしょう。

それがOpenSocial v0.8 + FriendConnectによって一気に世界を広げます。ユーザーはFriendConnect対応サイトを利用するに当たり、OAuthを使って自分が利用したいSNSサービスを選ぶ権利が与えられています。同時に、そのサイト上での活動内容は連携を選択したSNSサービスに戻されます。

ここでソーシャルサービスの要素を思い出してください。

  1. アイデンティティ
  2. ソーシャルグラフ(友達リスト)
  3. エントリの公開範囲の制御(プライバシー)
  4. フィード

FriendConnectはアイデンティティをOpenIDで、ソーシャルグラフをOpenSocial v0.8のRESTful APIで、エントリの公開範囲の制御をOAuthで、フィードをActivity Streamで解決しようとしています。

これらの意味するところを深く見つめて行くと、未来のソーシャルウェブが自ずと見えてきます。

Joseph Smarr氏(Plaxo)による未来のソーシャルウェブ論

FriendConnectのイメージをさらに深めるため、Joseph Smarr氏が、PlaxoのFriendConnect対応に際してアップしていたブログエントリをご紹介します。

Plaxo and FriendConnect are now Best Friends

Plaxoが完全にFriendConnectと連携した。FriendConnectとは、あらゆるサイトをソーシャル化する、Googleによるウィジェットベースのツールである。これにより、FriendConnectに対応していれば、どんなサイトでもPlaxoアカウントに安全に接続し、サイト上に自分の友達がいるかを確認したり、友達を招待したりといったことができるようになる。何よりも素晴らしいのは、そのサイトでの活動内容をPulseに流し込むことができるようになり、Plaxoでの友達がウェブを跨いであなたと連絡を取り合うことができ、あなたが発見した新しいサイトを知ることができる点だ。

これは本当に便利でわくわくする連携機能だ — これはユーザーが自分のアイデンティティと関係をウェブ上のどこでも利用できるようにし、新しいサイトで知人を見つけ出し、活動内容を既存の友達に共有し、よりソーシャルな発見と共有という徳の高いサイクルを生み出す、シームレスソーシャルウェブエコシステムにさらに近付いたと言える。これこそソーシャルウェブの進むべき道だ — (現在あるほとんどのサービスがそうだが)新しいソーシャルサイトを使い始める度に最初からやり直さなければならないなんてとんでもない。あなたの新しい体験全てが、他の人をも魅了すべきだ。

これはサービスがユーザーに自分の持つデータの制御を与え、オープンスタンダードを使って安全なアクセス権を提供することによってのみ成り立つ。そしてこれこそまさに、PlaxoがFriendConnectを使ってやりたかったことだ。Plaxoアカウントを接続する際、我々はOAuthを使う。そのため、Plaxoのパスワードを渡す必要もないし、後で接続を断つことも可能だ。FriendConnectを使ってあなたが活動内容をPulseに共有する際は、OpenSocial 0.8 RESTful Activities APIを利用する。オープンスタンダードではない連携はアドレス帳APIのみであり、我々はこのスタンダードについても取り組みを開始している。我々はアイデンティティプロバイダとして、ソーシャルグラフプロバイダとして、そしてコンテンツアグリゲータとしての役割を果たしていると強く信じている — つまり、我々はユーザーが自身のデータと関係性をウェブ上のどこにでも持ち回り、どこからでも共有できるようにしている — これはユーザーにとっても、Plaxoにとっても、ウェブ全体にとっても有益なことだ。だが、まだこの取り組みは始まったばかり — FriendConnect対応サイトから活動内容を共有する際、家族や友達、仕事関係など、共有相手をより細かい粒度で制御するなどの、更なる拡張を楽しみにしていて欲しい。

下のスクリーンショットはPlaxoとGoogle FriendConnectの連携したものだ — FriendConnectを利用しているサイトでも体験してもらうことができる。

画像は実際のページをご覧下さい。

まとめ

ガジェットコンテナとしてのOpenSocialには正直、懐疑的な部分があったのですが、FriendConnectの描く未来を想像し、またわくわくしています。今後もこの辺りの動向を追って行きます。

追記

似たような話題に触れた記事を見つけたので追記し、トラバっておく。(失敗したので断念○| ̄|_)

グーグルが見たソーシャルネットワーキング–その3つの傾向:スペシャルレポート - CNET Japan

3 月 12 2008

Mac OS XにShindigをインストールする

Published by えーじ under OpenSocial

参考資料 :Shindig - an Apache incubator project for OpenSocial and gadgets

予めMavenのインストールが必要

Maven - Download Maven 2.0.8 からダウンロード。特にインストール作業は必要なく、適当なところに置いといて、パスを切る必要あり。ひとまず

> ~/Development/apache-maven-2.0.8

に置いておこう。環境変数も設定しておく。

> export JAVA_HOME='/System/Library/Frameworks/JavaVM.framework/Versions/A'> export PATH=$PATH:/Users/ekita/Development/apache-maven-2.0.8/bin

・・・とか思ったら、Maven入ってるじゃん!なにこれOS X!!

Shindigを設置

> mkdir Shindig

レポジトリからShindigのソースをチェックアウトする

> svn co http://svn.apache.org/repos/asf/incubator/shindig/trunk .

ビルドする

> cd ~/Development/Shindig/java/gadgets> mvn package

勝手に色々ダウンロードしてよしなにしてくれるみたい。

Shindigを起動してみる

> mvn jetty:run-war

で動くらしいのだが、、、

[INFO] Scanning for projects...[INFO] Searching repository for plugin with prefix: 'jetty'.[INFO] org.apache.maven.plugins: checking for updates from central[INFO] org.codehaus.mojo: checking for updates from central[INFO] artifact org.apache.maven.plugins:maven-jetty-plugin: checking for updates from central[INFO] ------------------------------------------------------------------------[ERROR] BUILD ERROR[INFO] ------------------------------------------------------------------------[INFO] The plugin 'org.apache.maven.plugins:maven-jetty-plugin' does not exist or no valid version could be found[INFO] ------------------------------------------------------------------------[INFO] For more information, run Maven with the -e switch[INFO] ------------------------------------------------------------------------[INFO] Total time: 2 seconds[INFO] Finished at: Wed Mar 12 16:18:09 JST 2008[INFO] Final Memory: 1M/2M[INFO] ------------------------------------------------------------------------

うまく動かない、、、 どうやらJettyというのが必要らしい。

Jettyを動かす

Javaサーバーはさっぱりなのでよくわからないけど、とりあえずjetty-6.1.8をダウンロードし、~/Development配下に移動。

> cd ~/Development/jetty-6.1.8
> java -jar start.jar

とかやってみる。どうやらこれでjettyというウェブサーバーが動いてることになってるらしい(多分Apacheも動いてる必要アリ)そこで、先ほどビルドしたShindigのwarファイルをシンボリックリンクして

> ln -s ~/Development/Shindig/java/gadgets/target/gadgets.war ~/Development/jetty-6.1.8/webapps/gadgets.war

アクセスしてみると、、、

http://localhost:8080/gadgets/files/samplecontainer/samplecontainer.html

Shindig

動いた〜!!今日はここまで。

3 月 12 2008

OpenIDを使ってアカウントを統合するサービスClickpass

Published by えーじ under Service

TechCrunch Japanese アーカイブ » OpenIDの一般利用拡大を図る「Clickpass」OpenIDとは、ドメインをまたがってシングルサインオンを可能にする、ウェブ上のパスポートと言える技術です。日本でもYahooやlivedoor、はてな、mixiがOpenIDの発行に対応/将来的に対応を表明しています。そんなOpenIDですが、便利な反面問題もあります:

  • OpenIDを発行するサイトは増えているが、OpenIDを受け入れるサイトはまだまだ少ない
  • フィッシングのリスクがある
  • 既存アカウントとの統合ができない/対応が不便

Clickpassはこれらの問題を一気に解決するというサービス。

OpenIDを初めて使う際にはClickpassの方から、ログインしようとしているサービスに既にアカウントを持ってるか尋ねてくるので持ってる人はその情報を渡すと、Clickpassがその情報を認証先サイトにパスしてアカウント同士をひとつに繋げてくれる。自分のClickPassのOpenIDにサイトを追加していくと、Clickpassサイト上で一覧で確認できる。Clickpassのサイト固有のOpenID用URLも渡されるので、これを使って複数IDが管理できるし、IDは全てClickPass上でひとつに繋がっている。また、Clickpassでプロフィール情報を記入しておきたい人はしておくと、新たなサイト加入ごとに個人情報が自動入力される。Clickpassではプライバシーコントロールも徹底しており、サイトと共有したい情報は自分で選べる。

新規登録時はClickpassのOpenIDアカウントを使ってAXなりSregで個人情報を渡してくれるので、手軽に登録が可能。既存アカウントなら、毎回パスワードを入力しなくても良い。Yahooのログインシール的なものも、画像で可能とのことで、フィッシング対策もできている。言い換えれば、ウェブ上のキーチェーンサービスということでしょうか。

はじめから個人情報のアグリゲートとディストリビューションが目的のサービスだとユーザーが認識できるのであれば、個人情報のやりとりも法的な問題にならないだろうし、なかなかよいアイディアかも。後は提携サイトが増えることと、ユーザーが自分の認証情報をClickpassに預けることにためらわなければうまくいきそう。